原発事故関連の情報開示で考えたこと−なぜ安心できないのか?

  • 2011/03/22(火) 12:14:20

スーパーでの品薄、ガソリンスタンドでの渋滞等については、この週末でやや緩和されつつあるように思えますが、皆さんの周りはいかがですか?私は実家(愛知県)の母からは「米はあるか?」って心配の電話もかかってきましたが、幸い、冷凍しておいたご飯、レトルトご飯等、多少の備蓄があったので全く問題ない、ってことで母も安心したようです。米はなくても他に食べるものはたくさんあるから安心して、とも言いました。少しくらい偏った食事をしたとしても死にはしないとも。母とはその他にもいろいろと話をしましたが、最後は「戦争中に比べれば今の方がよっぽどましだ」ってことになりました。まさにその通りかもしれません。(ちなみに母は昭和ヒトケタです)我々は便利な世の中に慣らされすぎてしまったようですね。これを機に、もののありがたみ、コミュニティーの大切さ、等々を考え直すべき、とも思いました。

さて、今日の本題です。
原発事故関連のニュースがテレビ新聞を賑わせています。
この報道の中で私が気になった事が2つあります。
1つは原発事故自体がどのように収束されるのか、
2つめは食品の放射性物質の規制値の決め方 です。

(1)福島第一原発はどのような状態になれば危険性がなくなり、原発自体は
   どうなるのか、というシナリオがみえない


この点については、最近、ようやく情報が出てくるようになったように思いますが、事故発生直後は「今はこういう状況だから、こういう対応を取っている」という説明に終始し、その後のことが全くわからない、という状態だったように思います。このような先の見えない現状の説明だけでは不安を覚えこそすれ、安心できるはずもありません。マニュアルに基づいて想定内の対応している、という説明もありましたが、その先の完全解決までの見通し、シナリオが見えないとどうしても安心できません。
もっとも、私の情報収集不足によるところもあるのかもしれませんが、すくなくとも一般の人たちがTV等で情報を収集する、というレベルにおいては当てはまるのではないでしょうか?完全解決までの手順の見通し、可能であれば時期等に関してもぜひ開示して欲しいと思います。
もっとも、解決時期等を発表してしまうとこれだけが一人歩きする可能性もあるので、出し方、見せ方には細心の注意が必要とは思いますが・・。

(2)食品の放射性物質の基準量は何を元に決めているのか、が
   よくわからない


報道では、「基準値は上回っているが今すぐ健康に被害を与えないレベルなので安心して欲しい」という内容を繰り返しています。現状の放射性物質の含有量については、私は全く不安を覚えてはいないのですが、気になるのは情報開示のきっかけとなっているであろう基準値の決め方なのです。そもそも基準値を超えると何らかの影響がある、という考えのもとに基準値が決められているはずだと思うのです。その基準値を超えても影響がない、というこなら、どういう考えの元に決められたもので、どうなると危険なのか、というあたりも開示して欲しいものです。このあたりの開示がないとやはり誰もが安心できる状態にはならないのではないかと思っています。

ちなみに、読売新聞のサイトには以下のような解説がありました。
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 Q 暫定規制値にはどういう意味がある?

 A 笠井篤・元日本原子力研究所研究室長によると、放射性物質を含む牛乳や乳製品を1日1リットル、水を1日2リットル、葉もの野菜を1日100グラムなどについて、それぞれすべてを1年間毎日摂取し続けた時に、発がんなど健康に害が出る放射線量を計算したものだ。仮に1回、規制値の100倍程度の放射性物質を誤って摂取してしまったとしても、身体的な影響は表れるものではない。だからと言って、規制値を超えるものを食べて良いというわけではない。
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110320-OYT1T00486.htm
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ここまで聞くと少し安心しますね。
政府からの公式発表や通常のニュースの中にもこういうのをちゃんと入れて欲しいな、と思います。

さて、やや強引な展開ではありますが、今回、私が不安に思った事って、実は企業経営にも当てはまることが多いと思うんですよね。
特に株主・社員への情報開示という点でしょうか。
例えば、現状が厳しいのでこういう対処をしている、というだけでなく、回復へのシナリオを客観的にみて実現性が高いと思えるような形で提示する。
何故、このようなKPIが決められていて、これをクリアした時としない時とでどのように会社の業績に影響が出るのか、をきちんと説明する。これによって、株主・社員の安心感、モチベーションはずいぶん変わってくると思います。是非、気を付けてみていただきたいと思います。

がんばろう!東北!

  • 2011/03/14(月) 16:41:21

たいへんな事になってますね。時間が経つにつれ、被害の状況が拡大し、ニュースを聞く度に胸が痛みます。

東北地方太平洋沖地震で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
また、犠牲者の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
7年半仙台で過ごした私は、仙台を第二の故郷と思っています。
そんな仙台、東北があまりにもひどいことになっていて言葉を失いました。
復旧までにどれだけの時間がかかるんだろう?
まったく想像もつかなかった事態にただただ戸惑うばかりでしたが、まずは1日も早い復興をお祈りするとともに、自分でできることは何か、を考えて、実行していく事が重要と思っています。

地震発生当時、私は六本木にいました。
電車はそのうち動くだろう、とタカをくくって、比較的早く復旧すると予想した井の頭線の駅を目指して歩き始めたものの、電車は動き出す気配はなく、永福町を過ぎたあたりから、歩いて行くことを決意しました。約16キロ4時間ちょっとかかりました。疲れた。普通のジョギングできる恰好なら、1時間半もあれば十分に行ける距離ですが、革靴にスーツ、PCの入ったカバンを持った状態ではなかなか速くは歩けません。翌日、予想以上に疲れている事に愕然とし、ジョギングする気にもなれませんでした。体力が落ちたとは思いたくないので(笑)、革靴で歩くという慣れないことがどれだけ体にダメージを残すか、ということを胸に刻んでおこうと思います。

途中、歩いて帰る人を大勢見かけましたが、思ったほどの混乱にはあうこともなく、その点ではよかったかな?と思いましたが、万が一、この状況で電気も水道も止まってしまっていたら、こうはいかなかっただろうな、とも思いました。何らかの要因で早じまいしているお店もありましたが、コンビニはほぼ大丈夫だったようで、こういう「エイドステーション」(トライアスロンでの給水所ですね)が機能していると言うことが安心感を与えていたと思います。

さて、先にも書きましたが、自分で何ができるのか、を考えました。
義援金?当然やります。節電?これも当然。朝から停電計画が気になって仕方ありません。
あと、個人的な話で恐縮ですが、母校のボート部への支援も必要かな?と思っています。
いろいろな意味で私を育ててくれたボート部の合宿所は仙台空港のすぐ近くで海よりの所にあります。まだ、立ち入りできないためか、状況が確認出来ないようですが、空港があの惨状では間違いなく壊滅的な被害を受けていることと思います。この逆境を跳ね返して、今シーズン活躍してもらえれば、東北の人たちも希望を持ってもらえることでしょう。そのためのお手伝いができればと考えています。

さらに他には?と考えた時、とりあえず、エールを送る、ということも大事かな、と思いました。
そこで、ホームページと名刺に「がんばろう!東北!」と入れることにしました。今すぐ必要な支援として、義援金は役に立ちますが、本当の復興には何年というスパンの時間がかかるでしょう。息の長い支援が必要だと思います。その意味で、応援し続けるという意志を込めて、メッセージを出し続けようと思います。

これをベースにプラスアルファでできることをどんどんやっていきたいと考えてます。アイデアがまとまり次第また報告します。協力いただきたいこともあるかと思いますので、ぜひ、よろしくお願いいたします。

自己分析と自己表現−めざましテレビを見て思ったこと

  • 2011/03/09(水) 09:17:13

一昨日の雪には驚きましたが、皆さん、無事に過ごされましたでしょうか?
その前の土日がとても暖かかったので、余計に驚きましたよね。
週末は知り合いが北海道からやってきていて、月曜の朝に帰ったのですが、東京の雪にさすがに驚いていたようです。「なんで東京まで来て??」って感じですよね。

さて、今日は「めざましテレビ」で面白い特集をやっていたので、これについてコメントしたいと思います。
内容としては、財団法人日本青少年研究所(東京)が昨年実施した、日米中韓の「高校生の心と体の健康に関する調査」の結果を受けて、独自に日米で街頭アンケート行った結果のレポートでした。日本青少年研究会の調査結果について、マスコミ等では「自己評価」と「他者との関わり」の部分が取り上げられているケースが多いようですが(ネットで調べると新聞社のWebサイトで各社の扱いがわかるので面白いですね)、「めざましテレビ」の調査では、下記の点について日米の女性を対象に違いを比較していました。

 ー分の容姿を自己採点(100点満点)した結果
 ⊆分の長所と短所を挙げられるだけ挙げ、どれだけ言えるか

,砲弔い討脇本が30点台なのに対して、米国は80点台(2倍近い差)
△砲弔い討蓮日本の場合、短所が先に来て、ほとんど短所しか言えないのに対して、米国は長所がどんどん出てきて、短所はほんのちょっと。
という結果でした。,亡悗靴討蓮△匹鵑世閏信過剰なの?っていう気もしなくはないのですが、これは採点の基準が違う、という事から来ているようですね。日本の場合にはモデルさんなんかとくらべてどうか、という基準、米国の場合には自分が好きかどうか、という基準。つまり、物差しが違うんですよね。(米国女性の「違うのが当たり前なんだからモデルと比較してもしょうがない」ってコメントがよかったです)

このような結果の理由として取材の中で語られていたのは、アメリカの学校では小さい頃からほめられて育てられている、ということを挙げていました。親も教師もほめまくる。こうやって、自分を客観的に認識し、自信を持てるようになるんですね。

この特集をみて最初に思ったのは、今の就職難はこういう部分もちょっと影響しているのかな?って気がしたこと。つまり、人と比べてどう、って事でなく、自分は何者で何ができるか、という自己分析と自己表現が苦手な人が多いのに、企業はそれを求めている、って言うことですかね。

もっとも、自己分析って自分で思い込んでるだけではダメで、信頼できる人からの助言や客観的な事実から得られることもとても重要となります。その点から行くと、親や教師の存在ってとても大きいと思うのですが、日本では他の国と比べて親や教師との関わりが希薄という調査結果も要因としては気になりますね。

独立してみて改めて思うのは、まんべんなく平均点取れてもビジネスの世界では生き残っていけなくて、得意な分野を思いっきり伸ばして、他の人に負けない分野を作らないとダメということ。そして、それをきちんと自己分析して他人にわかりやすく自信を持って伝えることの重要性ですね。

どうも日本の教育は得意分野を伸ばす、という方向には向いていないように思いますね。あと、自分の意見を分かり易く伝える、というトレーニングもやっぱり足りない。まあ、私は教育評論家ではないので、批判するだけでなく、自分でできることをやり続けるしかないんですよね。よし、この方向で何かできないか考えて見よう。

先に出た、就職難の件に関しては、いろいろと思うことがあるので、また改めて書くことにします。これはこれでいろいろな意見が出ていますが、もはや小手先の面接技術だけでなく、大きな枠組みの変更が必要なんじゃないかと思っているので・・・。